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名称不明のベトナムのデザートは中毒性が高い!


こんにちは、写真の加工屋さん調整係の幻覚猫です!

昨日は茨城も雪が降ったようですよ。夜中なので全然気が付きませんでしたが…。その影響なのか、今日はとっても寒いです…!暑いのよりは、活動しやすいんだけど、寒いのも、つらいよね…!!

そんな寒い日にぴったりなのが、甘くて温かいスイーツですよね。甘くて温かいデザートというと、お汁粉や焼きリンゴなど思い浮かべる方も多いと思いますが、今回はベトナムのスイーツをご紹介したいと思います。甘党の方におススメです!


最初に注意事項です。

いきなりなんだ、とお思いかもしれませんが、まずは最初に注意事項です。このデザートは「なんか美味しそう!」で作ってはいけません。何故なら、とてつもなく甘い上にクセが強い味だからです。東南アジアのデザートを召し上がったことがある方ならご存知かもしれませんが、あちらの甘いとされる食べ物は、暴力レベルで甘いです。甘いのが苦手な方はもちろんですが、ココナッツミルクが苦手な方も作ってはいけません。

さて、前置きはここまでにしておきます。

そもそも何故私がこんなデザートを作れるのかというと、短い期間ですがベトナム料理店で働いていたことがあるからなんですね!キッチンに居たわけではなくウェイトレスをしていたのですが、調理のコツなどを見聞きして覚えました。他にはフォーも作れますよ♪美味しいですよね。

ベトナム料理店ではいろんなデザートを用意していましたが、実は!私、今日ご紹介するデザート以外はちょっと苦手でした。トウモロコシをココナッツミルクで煮たり、モチ米をココナッツミルクで煮たり。なんでもココナッツミルクで煮ちゃうんだね!冷たいデザートは、かき氷に甘く煮たお豆やトウモロコシが入っていました…トウモロコシはデザートなんだね…。甘く煮たお豆もかなり苦手なので、ちょっと受け付けなかったんですよ。そんな中でも、今日ご紹介するデザートだけは私の好みにジャストフィットしたのです!

喉が痛くなるほど甘いけど、うまい!そして、何でかまた食べたくなる!!

レストランではこのデザートを「バナナのチェ」と呼んでいましたが、「チェ」はベトナムでデザートを指す言葉らしいので、どうやら「バナナのチェ」は正式名称じゃないみたいです。正式名称不明の料理を紹介しちゃいますね☆


「バナナのチェ(仮称)」の作り方

用意するもの

バナナ…適量
練乳…たくさん
ココナッツミルク…1缶
タピオカ…適量
砂糖…適量
塩…適量

まさかのバナナに塩。しかもたくさん。
まさかのバナナに塩。しかもたくさん。

1. まずはバナナを程よい大きさにカットします。多分1cm厚くらいでいいと思います。
2. カットしたバナナに塩をまんべんなくまぶします。はい、バナナに塩かけますよ。しかも、結構たっぷりかけます。
3. まぶしたらよく混ぜて揉みこんでください。完全にバナナが塩味に。試しに食べるとがっかりする味がします。このまましばらく放置です。

タピオカはもっと大粒の方がおいしいよ
タピオカはもっと大粒の方がおいしいよ

4. バナナをより塩味にしている間に、タピオカを茹でておきます。今回は小さなタピオカしか用意できなかったのですが、もう少し大粒の方が食べ応えがあると思います。思いの外茹で時間が長いので注意してくださいね。
5. 茹で上がったらざるに入れて水に晒して冷やしてから、水気を切っておきます。
余談ですが、私はタピオカブームが来るずっと前からタピオカが好きでした。あまりに流行りすぎて(今は落ち着いてきましたが)、タピオカジュースのお店に入るのが気恥ずかしくなってしまいました…くっ。

塩漬けバナナから変な汁が出てます
塩漬けバナナから変な汁が出てます

6. 一方、その頃バナナは…
「うっひゃ~!変な汁がいっぱい出てるぞ!オラ、ワクワクすっぞ!」

変な汁出まくりで恐怖を覚えますが、焦らず変な汁をじっと眺めましょう。バナナによってはどす黒い汁が出ることもあり、もはやグロの情景ですが、いちいち気にしてはいけません。素知らぬ表情でバナナをざるにとり、水で塩気を流します。

ちなみにこの時点でバナナを食べると、塩とバナナの相容れない関係に気付かされます。

バナナ、ぐつぐつ煮られます。
バナナ、ぐつぐつ煮られます。

7. お鍋にココナッツミルク缶を開けます。そこに練乳をじゃんじゃん入れます。チューブ入りの練乳ならば、チューブの半分は入れてしまって大丈夫です。さらにお砂糖も入れます。お砂糖はお好みの量で、甘さを調整してくださいね。全体を混ぜてから、火にかけます。

8. ココナッツミルクが煮立ってきたら、先ほどのバナナを入れてぐつぐつ煮ます。あんな塩味のバナナがどうなることかと不安かもしれませんが、とりあえずぐつぐつ煮てください。

9. なんとなくの頃合いで、タピオカも投入します。このままぐつぐつ煮てください。10~15分くらい煮ればいいと思います。

10. 味を見て、その甘さに軽く震えます。それでも甘さが足りないようなら砂糖を足してください。

バナナのチェ(仮称)が完成しました!
バナナのチェ(仮称)が完成しました!

お疲れさまでした!これでバナナのチェ(仮称)は完成です。温かいうちに食べましょう。

こびりつくような練乳の甘さと、ほんのりバナナの塩っ気が絶妙な味わい。もちもちのタピオカも、温かくても美味しいのは新しい発見だと思いますよ♪


甘さに強い方はお試しください

いかがでしたでしょうか。本日は激甘ベトナムデザートの作り方をご紹介しました。苦手な人は絶対無理だけど、はまる人はこんなに甘いのにリピートしたくなってしまう不思議なほかほかデザートです。

一度、職場でふるまったことがあるのですが、女性には大人気でしたね。おかわりする人もいましたし、「材料費払うからまた作ってほしい」とたまに言われます。そこまでですかね。

ところが、男性には全然人気がありませんでした。ココナッツの風味とあったかいバナナ、激甘というハードルの高い味は男性には難しいのかもしれません。ただし、私の主人に限っては「すごく好き!」だそうです。作るととても喜びます。

好みの分かれる味ではありますが、勇気ある方は是非お試しください。

今日のざっくりキッチン!はここまで。それではまたお会いしましょう~